元気モリモリブログ

元気いっぱい

実況!パワフルプロ転職

 

個人と組織が戦ったらまず間違いなく組織が勝つ、といったことを村上春樹がどっかで書くか言うかしています。

 

ひとりひとりが社会に対して屹立しているわけではなく、何か大きなシステムの中に組み込まれているような。「わたし」は既に決定されたことをただなぞっているような。誰かの手の平で踊らされているような。

夥しい数の人間がいる。でも、たとえば信号待ちで隣に立っているひとの、その人生に、僕はまったく関わることがない。できない。夥しい数の人生。そのなかのひとつでしかない自分。そう思うのもまた、誰かに…

 

とかそんな陳腐なことを、東京では考えたり。

 

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金曜から日曜にかけて東京にいました。

 

何故か?そう、転職活動のために!!

(もし同僚が見てたら、会社には内緒にしててください!お願い!)

 

某出版社に履歴書を送ってみたら通ったので。筆記試験を受けに行っとりました。

人生がかかった試験、しっかり対策をしたかったので、前日には東京入りしてたけど友達と会ったり飲んだりはぐっとこらえました。

 

出版社の筆記試験って独特で、「日本三大随筆は?」「今年のオリンピックで日本が取ったメダルの数は?」「次のうち芥川賞作家ではないのはどれ?」などととにかく何が出るかわからない。一般常識と時事問題を頭に叩き込んで臨んだわけですが、

 

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(新宿のカフェに10時間くらいいた。)

 

試験はそんなん全く出ず。漢字の書き取りと、「出版不況のなかで本をどう売るか」を問われる試験でした。僕はYMO吉本隆明についてめちゃくちゃ書きまくった。受かるかな〜

 

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(試験会場のそばの神社で神頼みした。手前のネッコは呼んでも全然来てくれなかった)

 

 

試験が終わったので、念願の二郎を食べに。

 

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泥沼スープに輪ゴムみたいな麺。チャーシューはなんかシーチキンの味がしました。エス・イスト・グート。

急に「トッピングどうします?」と訊かれたので「えっ、あっ、普通で…」といったらこんな感じで出てきました。初見にはつらすぎる注文体系。

隣の席の大学生が「全部マシ、脂カラメ、脂は塊を入れてください」という頭のおかしなやりとりをしてた。

またリベンジしたい。

 

その後、新宿のブックオフへ。西口店と東口店行ったけどどちらも品揃えが神過ぎ。『大森荘蔵セレクション』『天の川銀河発電所』『笹まくら』『記憶に残っていること』『さして重要でない一日』『ディスコ探偵水曜日』…全部買いたかったけど旅費で財政破綻しかかってるので我慢。

結局、堀江敏幸とか宮台真司とかの文庫本を購入。

 

わたし、旅先で本を買うのが好きで。

3年前の就活で講◯社に行ったときは村上龍限りなく透明に近いブルー』、◯潮社に行ったときは長田弘『世界は一冊の本』を買い、読みながら空港泊したもんです。関空では『旅のラゴス』を読んだなぁ。

大塚のカプセルホテルに泊まったときは村上春樹の『アンダーグラウンド』をずーっと読んでた。ホテルの煙草臭い、きったない待合室で。

 

僕は過去のことをすぐ忘れてしまうので、「あのときあの場所であの本を読んだ」と、マテリアルに結びつけないとだめなんです。

でも、本の内容と旅の思い出が混ざりあって、なかなかいいもんですよ。

 

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夜は泊めてくれた友達と飲みに行きました。高校んときの友達。卒業して数年経っても付き合いがあるってほんとにありがたい。

 

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(偶然にも「シング・ストリート」のエイモン君と相席に。エイモン君執拗にアブサンを勧めてくるので辟易しました。)

※エイモン君↓

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東京では自分の存在をアピールできない人は蔑ろにされますね。人が多いからって人間の価値は変わらないはずなのにね。マジでおのぼりさんの感想だけど。でも友人達はしっかり生きていて、お母さんは安心しました。

 

日曜は朝4時に起きて新宿へ。駅地下にハトいっぱいいて「ハトいっぱいいる〜〜!どうして〜〜〜〜?!」ってなった。バスタ新宿の場所もわからんしどこのコンビニもトイレ使えないしで終始やられっぱなし。

 

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7時半発の飛行機に乗って鹿児島へ。朝東京にいたのに夕方には鹿児島のイオンにいたので「あれ?俺いまどこにいるんだ?」ってなるね。

 

試験が通れば12月に面接。普通に落ちたらウケるけど、なんとか通ってまた東京に行きたいやね。転職活動についてはまた追々書きます。どうか会社には内緒にしててくれ。(じゃあ書くなよ)

 

あ、本の紹介。こうやって本ブログにしていきたい。

 

今回は移動中、くるりを聴きながらショーペンハウアー『読書について』を読んどりました。ショーさんずっとイライラでワロタ。読書は無条件に良いものと思ってる人はびっくりする内容かもしれない。「思想本来の息吹は、言葉になるぎりぎりの点までしか続かない」から、思想がゴミクズ化した本なんか読むな!自分の頭で思索を深めろ!ヘーゲル死ね!とか言ってる。頁数も少ないし読みやすいです。

 

よければ、読んでみてください。

https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4334752713/ref=tmm_pap_title_0?ie=UTF8&qid=1542595316&sr=8-2

 

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(記事タイトルは某ツイ廃パパのブログからパクりました。本歌取りってやつですね。)